ジャーニー国境をこえて
カラフルでお洒落な表紙からは想像もつかない、過酷で厳しい難民家族のお話。
戦争でメチャクチャになった祖国を捨て、必死にこえた国境の先には、終わりの見えない長い長い旅が・・・。
大切なものをいっぱい詰めた大量の荷物が、旅の途中でどんどん少なくなっていく様子に胸が苦しくなります。
高学年のブックトークで紹介したい絵本です。
どろぼうのどろぼん
物心がついた時から千件以上の泥棒をしてきたどろぼん。
モノたちの声に引き寄せられて、コッソリと持ち主の家から盗んできたモノはみな、持っていたことさえ忘れられたモノばかり。当然、被害が発覚する事もない。
なのに、なぜか、ある日どろぼんは逮捕されてしまいます。
10日間の勾留期間中の取り調べ室で、どろぼんがする不思議な自供に引き込まれます。
捉えどころのないどろぼんの雰囲気と優しい挿絵もピッタリ。
どろぼんを取り巻く人たちの温かさがグッくる、とっても素敵なお話です。