こうえんで…4つのお話
同じ時刻に同じ公園に居合わせた4人(2組のゴリラの親子)。
公園で過ごした時のそれぞれの心情が4つのお話しとして語られています。
同じ景色が、人によって、その時の気分によって、まったく違うものになる。
4人の目に映る世界の描き分けがお見事!
アンソニー・ブラウンさんの絵が素晴らしく、引き込まれます。
繰り返し、何度もページをめくってしまう絵本です。
高学年に読んでみたいなぁ。
きょうはよいてんき
ぽかぽかお天気に散歩していたキツネは、喉が渇いておばあさんのミルクを飲みほしてしまいます。怒ったおばあさんはナイフでキツネの尻尾をちょん切ってしまいました!
「ミルクをかえしたら尻尾をかえす」と言われて、牛にミルクをもらいにいくと、「草をくれたらミルクをあげる」と交換条件を出され、草を摘みに行ったら「水をくれ」と言われ・・・。
延々と続く条件提示に右往左往するキツネが滑稽でもあり、可哀想でもありの楽しい積み重ね絵本です。
ちょっとくらい、あげればいいのにー! と思う子もいるでしょうが、世の中、そんなに甘くない・・・。
遠目の効く優しいタッチの絵は大勢への読み聞かせにもピッタリです。
レイバンー光をもたらしたカラス
アメリカ北西の先住民によって語り継がれてきたワタリガラスの伝説を描いた絵本。
トーテムポールに彫られているのは、このカラスだったのね~。
お話しのスケールの大きさとキレイな絵がピッタリの素敵な絵本です。
嫌われ者のイメージが強いカラスですが、この地域では英雄というのも面白い。