大人の絵本
女王さまのぼうし (児童図書館・絵本の部屋) 風に吹き飛ばされた女王さまの帽子を大勢で追いかける楽しい絵本。 ビッシリ描き込まれた絵の中にワンちゃんや執事さんを探したり、お茶目な衛兵さんを発見したり、子どもたちが夢中になる事請け合い! ロンドン…
退屈をあげる 人間に拾われた捨て猫が語る退屈な日常のお話。 保護犬飼いの私は、涙なしには読めない…! 本当にいろんなことを想像してしまいました。 モノトーンの版画絵がとっても素敵です。 薄くて小さな可愛いサイズなので、猫好きさんへのプレゼントに…
きんぎょ 真っ赤な表紙にひかれてジャケ借りした絵本。 セピアカラーに差し色の赤が効いたノルタルジックな雰囲気の絵が素敵! 図書館で借りたのでラミネートコーティングされていたけれど、表紙のきんぎょの絵の部分は四角く切り抜かれた凝ったデザインで、…
ヴァイオレット・エヴァーガーデン www.kyotoanimation.co.jp 人生2回目のライトノベル読み。 そもそも、ラノベって何だ?? と調べてみると…、明確な定義はないらしい。 共通する大きな特徴は、登場人物のビジュアルを設定してキャラクターイメージを固定…
はかれないものをはかる 数値化できない様々なものの量?長さ?重さ?を想像しながら自分自身を見つめ直せる軽やかでズッシリ重たい絵本です。 思春期の中学生娘にも成人ちょい前の高校生息子にもテレワーク疲れの夫にもオススメ。 お題を読んで目一杯妄想し…
ブルーピリオド(1) (アフタヌーンコミックス) まだ未完の漫画なのでオススメするのは若干ためらわれるのですが・・・、すっごく面白くてドはまりしています!! 漫画オタクの娘の影響でハイキュー!! を40巻以上読んだら、苦手だった漫画がスラスラ読める…
檻の中のライオン 憲法の基本をしっかりと教えてくれる入門書。 ライオン=国家権力、檻=憲法 という例えがとてもわかりやすく、結構難しい事も含めて憲法の大まかな概念を確認できます。 この本を読んでから今流れてくるニュースをみたら、「え?おかしく…
山はしっている とーっても素敵な絵本に出会ったしまった! 動物たちの山での日々の営みを淡々と描いた作品。 とにかく絵が素敵!! 絵を邪魔しない詩のような翻訳も心地よく、ゆっくりと森の中に引き込まれます。 これはお買い上げ決定~! 心がざわついた…
めうしのジャスミン お洒落な表紙の絵に惹かれて借りた絵本。 みんなと違うことをしたら白い目でみられ、仲間はずれにされ・・・。 農場の動物たちの妬みや嫌がらせがとってもリアル。 世界中、どこにでもある根の深い問題を素敵な言葉と絵で表現した素晴ら…
地球に住めなくなる日 「気候崩壊」の避けられない真実 怖ろしい本を読んでしまった。英米で大ベストセラーの気候変動に関する本。 多くの科学者たちが導き出した客観的事実に基づいて気候変動による未来を予測しているのだが、もう絶望しかない・・・。 し…
23分間の奇跡 (集英社文庫) さいたま市の全公立学校で「医療従事者への感謝の拍手実施」というニュースをみて、頭に浮かんだ本。 以前紹介した記事です。 mametsubu-ehon.hatenablog.com 医療従事者へ感謝することはもちろん素晴らしいし、コロナと戦う医療…
茶色の朝 外出自粛のお供にオススメの本。 ファシズムの始まりを淡々と描いたフランスのベストセラー小説。 「茶色の猫しか飼ってはいけない」という政府からのお達しに違和感を感じながらも、何となく受け入れ続けてきた「俺」の運命やいかに…。 人々の事な…
フジモトマサルの仕事 (コロナ・ブックス) 谷中の素敵な絵本屋さんのTwitter で流れてきた入荷情報を見てから、間違いなく5分後には購入手続きを完了した本。 中1娘が、小学校低学年の頃から大好きで何度も読み返していたフジモトマサルさんの漫画の数々。…
ふしぎなボタン 王女さまが落としてしまったボタンを巡るフィンランドの絵本。 大切なボタンをなくし悲しみにくれる王女さまにかける王様の言葉がステキ。 時代を越えて受け継がれていく伝統の素晴らしさが伝わる絵本です。 何よりも絵が素晴らしい〜!! 穏…
キツネと星 布張りの表紙を見ただけでウットリしてしまう美しい絵本。 どのページもファブリックパネルにしてずっと眺めていたくなるような、抜群のセンスの良さ。 慌しい日常に追われた大人の秘密の宝物みたいな絵本です。 家で1人っきりの時に美味しいお…
どろぼうのどろぼん (福音館創作童話シリーズ) 物心がついた時から千件以上の泥棒をしてきたどろぼん。 モノたちの声に引き寄せられて、コッソリと持ち主の家から盗んできたモノはみな、持っていたことさえ忘れられたモノばかり。当然、被害が発覚する事もな…
ガール・イン・レッド 現代版『赤ずきんちゃん』 大都会という森に迷い、オオカミと出会い、最後は・・・。 細部まで丁寧に描かれたインノチェンティ氏の絵がとーにかく凄くて圧倒されます。 そして、怖い~!! 都会の恐ろしさが存分に余すところなく描かれ…
さがしています (単行本絵本) 広島に落とされた原爆で、この世からいなくなった持ち主を物たちが語り部となって探し続ける写真絵本。 主人公の物たちは、どれも広島平和祈念資料館の所蔵品。 1945年8月6日午前8時15分に時が止まったままの物の写真に胸が締め…
問題だらけの女性たち 女の脳みそは小さくて軽くてスカスカ。 女が医学を勉強すると胸がしぼんでしまうから医学を学ばせない。 女の手は男を称賛する拍手をするためにある。 歴史上の偉大な天才たち、ダーウィン、ルソー、ショーペンハウアー、モーパッサン…
コンビニたそがれ堂 (ピュアフル文庫) 大切な何かを探している人だけが、黄昏時に辿り着ける不思議なコンビニのお話。 読み始めて早々に「え?! これ、銭天堂と設定がそっくりなんですけど?! パクったの? パクられたの??」とビックリしてしまったが、…
赤いペン (文学の森) 都市伝説のように語られる不思議な赤いペンの噂に興味を持ち調査を始める女の子。 不器用な彼女をサポートする人々も素敵だし、不思議な赤いペンを手にした人々のお話もとてもよかった! 優しい読後感に浸りながら本を閉じると…、 表紙…
こちら『ランドリー新聞』編集部 (世界の子どもライブラリー) 教育に対する情熱を失い、授業を放棄しているラーソン先生が、友達を1人も作らない転校生のカーラが張り出した手作り新聞の社説を読んで衝撃を受け…。 言葉によって情報や意見を伝えることの重さ…
あと少し、もう少し 部員が足りない小さな陸上部が、6人で襷を繋ぐ駅伝大会で県大会出場を目指すお話。 まるで駅伝を見ているような、リレー形式で語られる6人のストーリー。 あの日、あの時、同じ場面でのそれぞれの心情が別々の語り手によって語られ、全…
ポビーとディンガン 小5娘のリクエストで図書館で借りた本。 主人公はちょっと変わった妹をもつお兄ちゃん。 妹は、自分にしか見えない空想上の友達(ポビーとディンガン)と生きている。 ある日、ポビーとディンガンが行方不明になってしまい…。 悲しみに…
ともだちは海のにおい (名作の森) 心が芯からじわ〜っと温かくなる児童書です。 長新太さんの挿絵もじわ〜っといい。 ギスギスした毎日に疲れ切っている心がふんわりします。 同調せず、干渉せず、互いを思いやりながら寄り添うだけ。 クジラとイルカの友情…
まばたき (えほんのぼうけん67) 大好きな酒井駒子さんの表紙に惹かれて借りた絵本。 このタイトルにこの内容!ラストページの衝撃!! まさにこれは、絵本でしか表現できない世界観。 偶然なのか、計算づくなのか。 この絵本ができたプロセスを知りたいよう…
みかづき (集英社文庫) 大好きな児童文学作家(だと思っていた)森絵都さんの長編小説。 基本的に塾好きな私にはとっても共感することが多かった。 私自身、学校より塾の方が断然好きだったし、いまでもマニアックで面白そうな塾をせっせと探しては自分の子…
希望の牧場 (いのちのえほん23) 東日本大震災後の原発事故で「立ち入り禁止区域」に指定された牧場で、被爆した牛たちを世話し続ける牛飼いを描いたノンフィクション絵本。 無駄な装飾や大人目線の説教臭さが一切ない、ストライクゾーンど真ん中の直球絵本で…
九月姫とウグイス (岩波の子どもの本) 1922年発表の童話。 これ以上女の子を産んだら殺される?! 八月姫も名前変わってないけど?! 窓を開けると美人になるのか?! と、とにかく突っ込みどころ満載なお話なのだが、武井武雄さんの絵がステキ過ぎて全てが…
キオスクおばさんのひみつ (1979年) とにかく絵がステキな絵本です。 町のひろばにあるKIOSK(キオスク)で店番をするおばあさんと子どもたちの交流のお話し。 キオスクの装飾一つ一つについておばさんが教えてくれる秘密に夢中の子どもたち。 じゃあ、あれ…