2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧
希望の牧場 (いのちのえほん23) 東日本大震災後の原発事故で「立ち入り禁止区域」に指定された牧場で、被爆した牛たちを世話し続ける牛飼いを描いたノンフィクション絵本。 無駄な装飾や大人目線の説教臭さが一切ない、ストライクゾーンど真ん中の直球絵本で…
あたごの浦―讃岐のおはなし (こどものとも傑作集) ジワる絵本とはまさにこのことか! という感じの絵本です。 個性的な絵がなんとも雄大で素晴らしく、方言の語りに癒され、魚やタコの一発芸と拍手喝采とともに囃し立てる「妙々々々々々」というかけ声がジワ…
こわがりやのクリス だっしゅつだいさくせん こわがりやのクリスの用心深さが何とも可愛らしくて笑いを誘います。 完全なる引きこもりなんだけど、それなりに幸せそうだし、別に誰にも迷惑をかけていない。 この引きこもりへの肯定感は作者のプロフィールを…
九月姫とウグイス (岩波の子どもの本) 1922年発表の童話。 これ以上女の子を産んだら殺される?! 八月姫も名前変わってないけど?! 窓を開けると美人になるのか?! と、とにかく突っ込みどころ満載なお話なのだが、武井武雄さんの絵がステキ過ぎて全てが…
アトリエのきつね 絵本では、ちょっと悪意を持って擬人化されることが多いキツネ。 そんなキツネ像が覆される素敵な絵本です。 ありのままのキツネが写実的にたくさん描かれています。 その表情の愛おしいこと!! ノンフィクションのドキュメンタリーを観て…
この計画はひみつです どことなくワクワクした大人たちが描かれた表紙とタイトルから壮大なSF絵本かと思いきや、ニューメキシコの名もない町に集められた優秀な科学者たちが極秘裏に作り上げたものは原子力爆弾。 1945年7月16日にニューメキシコの砂漠で行わ…
キオスクおばさんのひみつ (1979年) とにかく絵がステキな絵本です。 町のひろばにあるKIOSK(キオスク)で店番をするおばあさんと子どもたちの交流のお話し。 キオスクの装飾一つ一つについておばさんが教えてくれる秘密に夢中の子どもたち。 じゃあ、あれ…
でんごんでーす (講談社の翻訳絵本) 「そろそろ ばんごはんだから かえっておいで」 お母さん鳥から息子への伝言を個性豊かな鳥たちが次々と伝えていくお話。 その伝言のいい加減なこと!! いい加減さが鳥のキャラクターにマッチしていて面白い! 低学年に…