あと少し、もう少し
部員が足りない小さな陸上部が、6人で襷を繋ぐ駅伝大会で県大会出場を目指すお話。
まるで駅伝を見ているような、リレー形式で語られる6人のストーリー。
あの日、あの時、同じ場面でのそれぞれの心情が別々の語り手によって語られ、全てのピースがハマっていく感覚が心地いい。
ページをめくる手が止まらず、一気に読了。
目一杯背伸びした多感な中学生の思いに涙…。
そうだよね、中学生って、ホントにこんなだよね! と激しく共感。
陸上部新顧問の上原先生がいい味出してます。
女子の登場人物はほとんどいないけど、女子も好きそうな本です。
読後、タイトルが想像していたのとは真逆の意味だと気づく。なるほど、そういうことか!
中学生にはこちらもオススメです。
月とアポロとマーガレット
月とアポロとマーガレット: 月着陸をささえたプログラマー (児童図書館・絵本の部屋)
今からちょうど50年前、人類がはじめて月に足を踏み入れたアポロ11号の成功を裏で支えた女性の伝記絵本。
あの時代に! NASAの! コンピュータープログラミングの責任者が! 女性だったとは!!!
何にでも興味を持ち、ハテナ?がいっぱいのマーガレット。
お勉強しているマーガレットの絵が本当に楽しそうで、数学が苦手な私まで幾何の勉強をしたくなってしまった。
勉強は楽しい! 楽しく勉強したことが人類の歴史を変える! いうことがワクワク伝わる絵本。
中高学年への読み聞かせによさそうです。