九月姫とウグイス

九月姫とウグイス (岩波の子どもの本)

九月姫とウグイス (岩波の子どもの本)

1922年発表の童話。

これ以上女の子を産んだら殺される?!

月姫も名前変わってないけど?!

窓を開けると美人になるのか?!

と、とにかく突っ込みどころ満載なお話なのだが、武井武雄さんの絵がステキ過ぎて全てが帳消しに〜。

美しい絵は何度見ても飽きません。

愛するウグイスを危険から守るため、籠に閉じ込めてしまう九月姫と自由を奪われて歌を忘れ、死にそうになるウグイス。

現代の毒親と子どもの関係に酷似している…。

やっぱり、「可愛い子には旅させよ」だね!

 

アトリエのきつね

アトリエのきつね

アトリエのきつね

絵本では、ちょっと悪意を持って擬人化されることが多いキツネ。

そんなキツネ像が覆される素敵な絵本です。

ありのままのキツネが写実的にたくさん描かれています。

その表情の愛おしいこと!!

ノンフィクションのドキュメンタリーを観ているような不思議な雰囲気は、見つめる側の一方的な情の深さゆえ。

野生動物のしたたかさ、逞しさに感動。

 

この計画はひみつです

この計画はひみつです

この計画はひみつです

どことなくワクワクした大人たちが描かれた表紙とタイトルから壮大なSF絵本かと思いきや、ニューメキシコの名もない町に集められた優秀な科学者たちが極秘裏に作り上げたものは原子力爆弾。

1945年7月16日にニューメキシコの砂漠で行われた世界初の核実験を描いたノンフィクション絵本です。

淡々と語られるストーリーゆえにラストのインパクトがすごく効果的で、理屈抜きに、こんなものは二度と使ってはいけないんだと読者に伝える十分な説得力がある。

科学者たちの純粋な知的好奇心を利用する恐ろしさ。

実験結果の凄まじい破壊力に満足して、実際に広島、長崎に投下する狂気。

高学年へのブックトークで紹介したい一冊。