~情報収集はAmazonで、購入は本屋さんで~


大人の絵本

おりこうねこ

おりこうねこ かわいい表紙に惹かれて借りた絵本でしたが、いや、何かすごく深〜いお話しでした。 無責任な飼い主、あくせく働く辛さ、本当にお利口なのは誰か。現代社会への風刺がききまくった大人の絵本です。 猫がかわいそうで読むのがツライですが、最後…

このまちのどこかに

この まちの どこかに (評論社の児童図書館・絵本の部屋) 短い文章と素晴らしい絵で、静かに物語が紡がれていく絵本です。 最後まで読み終えたら、改めて表紙を眺めてしまいます。 絶対にネタバレしたくない絵本です。 おうちから 子どもの本屋さんを応援し…

まっくろいたちのレストラン

恋の絵本 (3) まっくろいたちのレストラン (恋の絵本 3) 平岡瞳さんの版画絵をたっぷり楽しめる贅沢な絵本。 寒い冬を表現したブルートーンが本当にすてき~。 ストーリーは直木賞作家の島本理生さん。 シンプルな文章ながら、優しいいたちの孤独が痛いほど…

お月さんのシャーベット

お月さんのシャーベット 月が綺麗な夜に読みたくなる絵本です。 斬新で独特な絵がやみつきになる素晴らしさ! 長谷川義史さん訳の関西弁がベストマッチで何とも不思議な雰囲気を醸し出しています。 ペク・ヒナさんの絵本はあまり手に取ることがなかったので…

いつか、きっと

いつか、きっと 華やかな表紙に惹かれてジャケ借りした絵本。 内容は、私のイメージとは全く違う深~いお話でした。 子どもの目に映る世界が小さな棘のようにチクチク刺さり、ラストはグサッ!っとかなり衝撃的。 この世界を作ってきた大人として、いろいろ…

あおのじかん

あおのじかん ちょくちょくオンラインショップを覗いてはお世話になっている絵本屋さん「絵本のこたち」さんでジャケ買いした絵本です。 コロナやオリンピック、その他諸々のニュースでイライラがMAXになり、メンタル崩壊を防ぐために絵本屋さんでネットショ…

52ヘルツのクジラたち

52ヘルツのクジラたち ひねくれ者なので流行りものは3年くらい寝かす主義なのだが、爺さん(私の父)と中2娘に推されて手に取った本。 何もかもを放り出して一気読みしてしまった。 娘は、学校の休み時間に読んでいたら友達が恋バナをしに来て、 「あの、…

ヤマネコ毛布

ヤマネコ毛布 ザ・木版画!!という感じの版画絵がとっても、とっても素敵な絵本。 旅に出るヤマネコに森の仲間たちが思い出を刺繍した毛布をプレゼントすることに。 悲しかった思い出や意地悪された思い出なんかもあって綺麗事だけじゃないのが面白い。 ヤ…

ふるいせんろのかたすみで

京都の素敵な絵本屋さん「絵本のこたち」さんで購入した絵本です。 cotachi.thebase.in この絵本屋さんのセレクトがバリバリ好みで時々WEBショップを覗いてはポチっているのだが、今回も大当たりしてしまった! なんといっても絵がすごくいい!! 繊細な線な…

女王さまのぼうし

女王さまのぼうし (児童図書館・絵本の部屋) 風に吹き飛ばされた女王さまの帽子を大勢で追いかける楽しい絵本。 ビッシリ描き込まれた絵の中にワンちゃんや執事さんを探したり、お茶目な衛兵さんを発見したり、子どもたちが夢中になる事請け合い! ロンドン…

退屈をあげる

退屈をあげる 人間に拾われた捨て猫が語る退屈な日常のお話。 保護犬飼いの私は、涙なしには読めない…! 本当にいろんなことを想像してしまいました。 モノトーンの版画絵がとっても素敵です。 薄くて小さな可愛いサイズなので、猫好きさんへのプレゼントに…

きんぎょ

きんぎょ 真っ赤な表紙にひかれてジャケ借りした絵本。 セピアカラーに差し色の赤が効いたノルタルジックな雰囲気の絵が素敵! 図書館で借りたのでラミネートコーティングされていたけれど、表紙のきんぎょの絵の部分は四角く切り抜かれた凝ったデザインで、…

ヴァイオレット・エヴァーガーデン

ヴァイオレット・エヴァーガーデン www.kyotoanimation.co.jp 人生2回目のライトノベル読み。 そもそも、ラノベって何だ?? と調べてみると…、明確な定義はないらしい。 共通する大きな特徴は、登場人物のビジュアルを設定してキャラクターイメージを固定…

はかれないものをはかる

はかれないものをはかる 数値化できない様々なものの量?長さ?重さ?を想像しながら自分自身を見つめ直せる軽やかでズッシリ重たい絵本です。 思春期の中学生娘にも成人ちょい前の高校生息子にもテレワーク疲れの夫にもオススメ。 お題を読んで目一杯妄想し…

ブルーピリオド

ブルーピリオド(1) (アフタヌーンコミックス) まだ未完の漫画なのでオススメするのは若干ためらわれるのですが・・・、すっごく面白くてドはまりしています!! 漫画オタクの娘の影響でハイキュー!! を40巻以上読んだら、苦手だった漫画がスラスラ読める…

檻の中のライオン

檻の中のライオン 憲法の基本をしっかりと教えてくれる入門書。 ライオン=国家権力、檻=憲法 という例えがとてもわかりやすく、結構難しい事も含めて憲法の大まかな概念を確認できます。 この本を読んでから今流れてくるニュースをみたら、「え?おかしく…

山はしっている

山はしっている とーっても素敵な絵本に出会ったしまった! 動物たちの山での日々の営みを淡々と描いた作品。 とにかく絵が素敵!! 絵を邪魔しない詩のような翻訳も心地よく、ゆっくりと森の中に引き込まれます。 これはお買い上げ決定~! 心がざわついた…

めうしのジャスミン

めうしのジャスミン お洒落な表紙の絵に惹かれて借りた絵本。 みんなと違うことをしたら白い目でみられ、仲間はずれにされ・・・。 農場の動物たちの妬みや嫌がらせがとってもリアル。 世界中、どこにでもある根の深い問題を素敵な言葉と絵で表現した素晴ら…

地球に住めなくなる日

地球に住めなくなる日 「気候崩壊」の避けられない真実 怖ろしい本を読んでしまった。英米で大ベストセラーの気候変動に関する本。 多くの科学者たちが導き出した客観的事実に基づいて気候変動による未来を予測しているのだが、もう絶望しかない・・・。 し…

23分間の奇跡

23分間の奇跡 (集英社文庫) さいたま市の全公立学校で「医療従事者への感謝の拍手実施」というニュースをみて、頭に浮かんだ本。 以前紹介した記事です。 mametsubu-ehon.hatenablog.com 医療従事者へ感謝することはもちろん素晴らしいし、コロナと戦う医療…

茶色の朝

茶色の朝 外出自粛のお供にオススメの本。 ファシズムの始まりを淡々と描いたフランスのベストセラー小説。 「茶色の猫しか飼ってはいけない」という政府からのお達しに違和感を感じながらも、何となく受け入れ続けてきた「俺」の運命やいかに…。 人々の事な…

フジモトマサルの仕事

フジモトマサルの仕事 (コロナ・ブックス) 谷中の素敵な絵本屋さんのTwitter で流れてきた入荷情報を見てから、間違いなく5分後には購入手続きを完了した本。 中1娘が、小学校低学年の頃から大好きで何度も読み返していたフジモトマサルさんの漫画の数々。…

ふしぎなボタン

ふしぎなボタン 王女さまが落としてしまったボタンを巡るフィンランドの絵本。 大切なボタンをなくし悲しみにくれる王女さまにかける王様の言葉がステキ。 時代を越えて受け継がれていく伝統の素晴らしさが伝わる絵本です。 何よりも絵が素晴らしい〜!! 穏…

キツネと星

キツネと星 布張りの表紙を見ただけでウットリしてしまう美しい絵本。 どのページもファブリックパネルにしてずっと眺めていたくなるような、抜群のセンスの良さ。 慌しい日常に追われた大人の秘密の宝物みたいな絵本です。 家で1人っきりの時に美味しいお…

どろぼうのどろぼん

どろぼうのどろぼん (福音館創作童話シリーズ) 物心がついた時から千件以上の泥棒をしてきたどろぼん。 モノたちの声に引き寄せられて、コッソリと持ち主の家から盗んできたモノはみな、持っていたことさえ忘れられたモノばかり。当然、被害が発覚する事もな…

ガール・イン・レッド

ガール・イン・レッド 現代版『赤ずきんちゃん』 大都会という森に迷い、オオカミと出会い、最後は・・・。 細部まで丁寧に描かれたインノチェンティ氏の絵がとーにかく凄くて圧倒されます。 そして、怖い~!! 都会の恐ろしさが存分に余すところなく描かれ…

さがしています

さがしています (単行本絵本) 広島に落とされた原爆で、この世からいなくなった持ち主を物たちが語り部となって探し続ける写真絵本。 主人公の物たちは、どれも広島平和祈念資料館の所蔵品。 1945年8月6日午前8時15分に時が止まったままの物の写真に胸が締め…

問題だらけの女性たち

問題だらけの女性たち 女の脳みそは小さくて軽くてスカスカ。 女が医学を勉強すると胸がしぼんでしまうから医学を学ばせない。 女の手は男を称賛する拍手をするためにある。 歴史上の偉大な天才たち、ダーウィン、ルソー、ショーペンハウアー、モーパッサン…

コンビニたそがれ堂

コンビニたそがれ堂 (ピュアフル文庫) 大切な何かを探している人だけが、黄昏時に辿り着ける不思議なコンビニのお話。 読み始めて早々に「え?! これ、銭天堂と設定がそっくりなんですけど?! パクったの? パクられたの??」とビックリしてしまったが、…

赤いペン

赤いペン (文学の森) 都市伝説のように語られる不思議な赤いペンの噂に興味を持ち調査を始める女の子。 不器用な彼女をサポートする人々も素敵だし、不思議な赤いペンを手にした人々のお話もとてもよかった! 優しい読後感に浸りながら本を閉じると…、 表紙…